2015年01月14日

退職届を出さないで!!

退職届を出せと強要されて書いて出しましたが、これは解雇ですよね。

という相談、多いです。

しかし、退職届を出してしまうとひじょーーーーに不利になりますから、

強要されても退職届を出すのはちょっと待ってexclamation×2

「無理やり書かされたのだから解雇ですよね」という質問の回答を監督官からいただきました。↓

「退職勧奨に自ら応じたのであって解雇ではありません。解雇通知書があれば別ですが。」

( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

解雇通知書なんてあるわけないじゃん。
会社は解雇にしたくないから退職届を書かせているんだから。

無理やり書かされたといっても、自己都合退職扱いになるのです。

そうすると、どういう事が起きるか・・・

@解雇予告手当は支払われません
A失業の給付を受ける際に会社都合になりません(退職の経緯はハローワークで伝えてね)
B契約期間途中の退職であっても、契約期間終了までの賃金の補償は難しいです
Cパワハラやセクハラに関して労働局の制度を使って解決したくても、「退職するのなら制度を使ってもあまり意味がないですよ」と言われます
※局長の助言指導は、職場で安心安全に働けるようにするための制度なので

などなど、たった1枚の紙を出してしまうことで不利になることはいっぱい(;_;)

「退職届を書け!!」と言われたら、書く前にかならずご相談ください!!

「嫌です」「家族と相談して」「今度持ってきます」などと言って、とりあえずその場を切り抜けてください。

NPO法人労働者を守る会ホームページ

労働者を守る会

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2014年11月29日

退職勧奨を受けました

【相談】
突然上司に呼ばれて「退職勧奨」を受けました。辞めろと言われたわけではないのですが、「他の会社に転職した方が君の為だよ」などと、辞めた方がいいという内容を言われ続けました。思わず「分かりました」と言ってしまいましたが、辞めたくありません。退職をしなければならないでしょうか。

【回答】
退職勧奨を受けたからと言って応じる義務はありません。
ただ、前触れもなくいきなり言われたら誰だって動揺してしまうと思います。
会社からその場で決断を迫られたとしても「家族に相談をする」などといって即答は避けましょう。
「わかりました」と言ってしまったのが心配だと思いますので、「辞めたくない」という意思は上司に伝えてください。
会社から辞めたほうがよいという話があっても、最終的に応ずるか否かはご自身が決めることです。

◆こんな退職勧奨は違法です◆

退職勧奨とは「労働契約を合意の元に解除しませんか」という会社からの申し出、若しくは「労働者から労働契約の解除の申し出があることを誘っている」と言うことを意味します。
この行為自体は違法ではありません。
ただ、度を過ぎる勧奨は違法行為であるという最高裁判所の判例もあります。

1.何度も呼びつけるなど、繰り返し行われる半強制的な退職勧奨
2.女性差別など法令に反する退職勧奨
3.懲戒処分をちらつかせたり侮辱的な言葉をあびせるなど、退職勧奨の域を超える退職勧奨
4.応じない場合に不利益な措置をとること


退職勧奨を受けた場合には、録音やメモで会話内容を残すようにして労働問題等に詳しい専門家に相談してください。

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労働者を守る会

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2014年11月01日

会社の書類を持ち帰って解雇に

【相談】
会社の書類を持ち帰ったことが理由で解雇になりました。
書類を持ち帰ってはいけないという規程があるのは知っていましたが、仕事が終わらないので自宅に持ち帰って仕上げようと思い、個人情報も記載されている書類を持ち帰ってしまいました。
理由は説明しましたが、個人情報流出の事件も報道されているので厳しく処分するということで解雇になり、納得できません。

【回答】
労働契約法には、『解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして無効とする』 とあります。
もっと分かり易い表現をすれば、書類を持ち出した行為が果たして「客観的に合理的な理由」に当てはまり、解雇に値する行為かどうかです。
・処分(解雇)の妥当性は?
・就業規則への明示は?
・他職員の現状は?
・会社の管理体制は?

などから判断されます。

解雇という処分を行うためには、具体的な根拠を就業規則等に明示しておく必要がありますので確認してください。

しかし、規程を認識していたにもかかわらず、上司に相談なく書類を持ち帰った事実は、問題行為であることに違いはありません。

会社が懸念しているのは、
・常習的に持ち帰っていたのではないか?
・自宅での作業というのなら相談があったはず。なかったのは悪用しようとしていたのではないか?
かと思われます。

このあたりをきちんと説明できるかどうかだと思います。

反省を述べた上で解雇を撤回してほしい旨を伝え、その結果により、今後の解決方法を考えましょう。

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2011年10月21日

その整理解雇は必要ですか?

最近整理解雇の相談も増えています。
「経営が厳しいのでやめてほしい」

ある日突然上司に呼ばれてそういわれたらドキドキして思わず「はいわかりました」と言ってしまいがちですが、ちょっと待って手(パー)

その解雇、本当に必要ですか?

整理解雇を行うには、4つの要件が必要です。
1人員整理の必要性。

つまり、本当に人を切らなければならないほど切羽詰まっているのか?
整理解雇と言っておいて採用の面接をしていた会社もあります。矛盾していますよね。

2解雇回避努力義務の履行。

つまり、人を切るなんていう最終手段になる前に、努力をしているかどうかです。
整理解雇と言いながら社員旅行をしていたなんていう会社もあります。これでは努力しているとは言えませんね。

3人選の合理性。

整理解雇のメンバーに入った理由は正当なものですか?
学生だからとか、旦那がいるとか、そんな理由は合理性はありません。
なぜ自分が選ばれたのか尋ねましょう。

4手順の妥当性。

解雇をするということを易々と行ってはいけません。その人の生活や人生がかかっているんです。
それなのに、説明、協議、納得なしに実施されていませんか?
きちんとした手続きがなされていない場合は、解雇は無効となることもあります。


もし、整理解雇と言われた方、上の4要件に該当しているかどうか確認してみましょう。
おかしい!と思われた方は、労働者を守る会にご相談ください。

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労働者を守る会

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2011年10月19日

突然解雇を言い渡されたときに気をつけること

ある日突然上司に呼ばれ「非常に申し訳ないが経営が厳しいので辞めてもらいたい」などと言われたときに気をつけることと書きます。

1.「わかりました」と言わない。「納得できない」「辞めたくない」の意思表示をすること。のちに闘うことになったときに重要になってきます。
2.解雇通知書は必ずもらうこと。「ください」と口頭でも良いですが、くれない場合は書面で請求しましょう。通知書は「会社都合で退職した」という重要な証明になります。
3.退職届or退職願を書けと言われる場合がありますが、書いてはいけません。書くと自己都合退職になってしまいます。
4.退職日を自分で決めろと言われることがありますが、解雇ですので会社が決めるものです、自ら言わないこと。解雇というのは会社が一方的に契約を切ることですので、自分で決めろという概念がおかしいのです。
5.解雇を言い渡されると翌日から出勤する気がなくなりますが、絶対に休まず遅刻せず出勤しましょう。こちらに落ち度を作らないこと。
6.相手はその面接を録音している可能性があります。下手に発言しないこと。また、余裕がればこちらも録音するとよいでしょう。

と書きましたが、突然のことでドキドキしてそれどころではないと思います。
その場合は、とにかく自分からは何も言わず、また「わかりました」とも言わないこと。
「ここでは答えられないので後日」と言っておき、専門家に相談するのがよいでしょう。
自分の判断で発言してしまうのは危険です。

不安なことや疑問がありましたら、労働者を守る会にご相談ください。

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posted by 労働者を守る会 at 17:19| 解雇・退職勧奨