2014年10月30日

会社の機械を壊してしまい、給与から弁償代が引かれている

【相談】
会社の機械を壊してしまい、50万円弁償しろと言われて念書を書かされ、毎月の給与から数万円ずつ引かれています。
マニュアル通りに操作していたし、不意に障害物を避けた結果のことです。
念書を書いてしまったので弁償するしかないのでしょうか。

【回答】
労働者に過失がある場合、会社が労働者に損害賠償を求めること自体は違法ではありません
しかし、労働者のみに責任を負わせるのは不公平なので、判例では、労働者への責任追及が制限されたケースも多いです。判例の多くは、損害の全額を労働者に負担させることはできないとしているのです
具体的には、労働者本人の責任の程度、違法性の程度、会社が教育訓練や保険に加入するなどの損害を防止するための措置をとっていたかなどの事情を考慮して、労働者が負担すべき賠償額が判断されます。

仮に、労働者が会社に損害賠償責任を負う場合であっても、給与から天引きすることは、労働基準法により禁止されています
したがって、給料を規定どおりにきちんと支払い、その上で労働者に損害賠償を請求する必要があります
また、労働契約を結ぶ際に、「備品の破損は1回5,000円を労働者が弁償する」とするなど、労働者が会社に与えた損害について、あらかじめ賠償額を決めておくことも労働基準法違反となります。

念書にサインをしてしまっていても、給与からの天引きは違法なのでサインは無効になります。
会社が保険に加入しているのであれば損害賠償を支払うことはおかしいので、その点を確認してください。

NPO法人労働者を守る会ホームページ

労働者を守る会

posted by 労働者を守る会 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 給与・手当
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