1月の東京勉強会は「労災かくしは犯罪です!過労疾患労災請求代行実務」でした。
社会保険労務士の村山浩朗先生に大阪からきていただき労災保険請求の代行実務についてお話ししていただきました。
労災保険請求については請求書類の作成をして少額の報酬を受け取ることはあってもそれ以上の取り組みはなかなかできていないという報告が勉強会の冒頭で会員からありました。
講義の中で村山先生から報酬がいくらなのかしっかりと説明した上で契約書を締結して受任することが大切だとの話がありました。
依頼をすることでこれだけのお金を払うということが理解されてしっかりと仕事をしてもらえるという信頼関係をつくることで依頼者が安心できるとのことでした。
仕事をする上でお金を嫌ってはいけない。お金を好きになることで仕事が大好きになる。
仕事として責任を持ってお受けするのですからお金(正当な金額の報酬)をきちんといただくことが当たり前なんだ、ということが腹にストンと落ちる講義でした。
また、被保険者の資格確認の請求の重要性を強く説明されました。
会社が労働保険・社会保険の手続きをしていなかった場合は、労働者自身が資格(取得)確認の請求をすることで2年間さかのぼって被保険者としての資格を取得できます。
雇用保険の給付や障害年金の初診日・保険料納付要件で重要な被保険者の資格。
社会保険労務士に限らず労働者からの労働相談に関わる者は被保険者資格の確認請求をいつでも忘れずにいなければならないことを改めて理解しました。
労災保険給付の請求が認められると年金給付を合わせると何百万円あるいは1千万円以上の給付が受けられることもあります。
被災された労働者やそのご家族の方のこれからの生活の礎となるのが労災保険給付です。
社会保険の専門家である社会保険労務士が責任をもって労災保険給付請求の代理人となって取り組んでいかなければならないと強く心に響く学習会でした。
請求代理人として数々の労災保険給付を実現し、被災した労働者とその家族の生活の安定に寄与し、その結果として少額ではない報酬を受け取り事業として成功されている大阪の村山先生。
大阪以外でも私たち社会保険労務士の1人ひとりがそれぞれの地域で労災保険給付請求の代理人としての活動を担っていくことの責務を実感した学習会でした。
NPO法人労働者を守る会ホームページ労働者を守る会
posted by 労働者を守る会 at 08:13|
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