2019年05月21日

埼玉IBDとの合同イベント「難病支援、就労支援、専門家や行政ができること」

5月の東京勉強会は、4日(土)埼玉県の浦和コミュニティセンターにて埼玉IBDの会との合同勉強会として行われました。
当会からは、6名の会員が参加しました。

まず埼玉IBDについて説明します。
サイトはこちら⇒クリック

IBDとは、炎症性腸疾患の略称です。病名としては潰瘍性大腸炎・クローン病のことを指すようです。いずれも難病指定されている疾患です。
同会は、その患者の方またはご家族が加入されている団体です。

労働者を守る会としてこうした難病患者の方との情報共有や支援ができないかということで実現しました。
 
まずは、出席者全員が自己紹介を行いました。
次に当会から社会保険労務士はどういった仕事をしているのかをまず説明をさせていただき、その後、埼玉IBD会の会員の方からの質問に答えるという形で進行しました。

質問の中で最も多様な意見が出たのは、会社に病気であることを告げるべきかという点でした。
潰瘍性大腸炎・クローン病は、いずれも寛解と再燃を繰り返す慢性の病気で平日の通院が必要であり、また再燃期には仕事を休まなくてはならない場合があるとのことです。皆さん非常に悩んでおられる様子でした。

実はこの問題、当会の会員の中でも意見は分かれました。
もし告げた場合、勤務している会社の規模によっても対応は異なるでしょうし、中小企業であれば社長の考え方次第というところもあります。
また今後の雇用環境や社会情勢によっても大きく変化する可能性もあります。
当会としても今後も積極的に情報収集をしてアドバイスしていきたいと考えています。
 
休憩後は、小グループに分かれての質疑応答が行われました。
少人数ということもありより具体的な質問が数多くありました。
また我々もIBDの症状や医療・就労の現状などを詳しく伺うことができ、非常に有意義な勉強会となりました。

今後も定期的に交流をしていければと思っています。

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記事担当は長山でした。

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2019年05月20日

5月の大阪勉強会「パワハラ解決方法」

5月の大阪勉強会のテーマは「パワハラ解決方法」でした。
まずはみなさん自己紹介。自己紹介の中で、お勤めの会社で起きているパワハラや、なんと自分が受けたパワハラまでお話ししてくださり、みなさんご自身が事例をお持ちでびっくり(*_*)

自己紹介兼事例発表になったのでそのまま意見がどんどん出てきました。

パワハラの原因は・・・

「パワハラが起きやすいのは、売上至上主義の会社ですよね」
「失敗が許されないというのも。最近は失敗するとすぐに公開される。SNSなどでも」
「人を育てる余裕がなく、人手不足で焦って採用しているのも原因かも」

という意見から、全員大きくうなずいたのは、

日本は教育から変えないといけないですね

みんな仲良くしなさいと学校では教えますよね。
いろんな人がいるのに、とにかく仲良くしなさいと言われる。
仲良くできなくてもいいと思うんです。
それよりも大事なのは、

尊重しなさい
違いを認めましょう


じゃないかな。

(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)うんうん

それに日本はレールから外れたらおしまい。
だから特に大企業に勤めることができると、どんなにひどいパワハラを受けても辞めることができない。
外に出るのが怖い。
レールを外れてはいけない。

外れてもいいじゃない(o^―^o)

そして何より日本的なのは、


責任追及!!

責任を取って辞任しますm(__)m 的な。

辞任するよりも、今後どうするかという問題解決能力が必要なのに

いじめが起きたら加害者を辞めさせる
パワハラ加害者は辞めさせる

それも解決方法のひとつではありますが、
加害者が辞めても根本からの解決にはなりません。
見て見ぬふりをしていた人もいるでしょう。
どうしていじめやパワハラが起きてしまったのか。

パワハラの加害者が辞めても、

そもそもパワハラ体質の職場ってありますよね

そんな指導が適切だと本気で思っている!?!?

いや、本気で思っている・・・というか、自分もそれで指導されてきたからそれしか知らない・・・

虐待が続くようにパワハラも続いてしまう・・・

さらに、

うちはこういう業界だから他と違うんです!!

と思っている業界もありません?
例にあがったのは、医療、公務員、銀行、教育、マスコミ、宗教など。



などなど話はとても盛り上がり、あっという間に3時間。
続きはビールで。

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今回は、教育や文化など社会的な原因の話で盛り上がりましたので、
次回も続きをやりたいと思います。
パワハラにあってしまったらどうすればいいか、戦うにはどんな準備をすればよいかなど、実務的な話し合い、意見交換をしたいと思います。

次回の大阪勉強会は、
6月15日(土)13〜17時 会場は大阪市立総合生涯学習センター(梅田)第6会議室
テーマ「パワハラと戦う準備と解決事例」定員15名
で開催します。

初めての参加でも自由に意見が言えるのがいいなと思いました。

記事担当は須田でした。

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2019年05月18日

4月の大阪勉強会「トランスジェンダー」について

4月20日の大阪勉強会は「LGBTQ」とりわけ「T」に当たるトランスジェンダーについて
当事者である方を講師として行いました。

トランスジェンダーとは戸籍上の性別と自己が認識している性別が異なっている状態で、
自己が認識している性別に移行している(した)人です。(これも教えていただいたことです!)


最近ではダイバーシティといった言葉をぼちぼち見かけるようになり、
何となく「大丈夫!ちゃんと配慮したら良いんでしょ?」と考えていましたが、
教えていただくとほんの入り口部分でも色々な切り口があることに気づかされました。

まず、性別移行ということは医療上の処置を伴うのですが、
これもどこまでの処置を行うかは個人の判断や事情によりけりで、
皆さんが同じ処置をゴールとしているわけではありません。

さらにそういった処置を行える医療機関も限られており、時間や費用も大きな負担となります。
まずは時間をかけて医師による認定を受けるところからスタートです。

やはり原則健康保険は使えないわけですが、
よくよく考えると「本来の自分に体を合わせる処置」なので美容の処置とはまったく異なるものだと思います。


こんな感じで医療上のお話を伺ったあとは法律や行政上でのお話です。
ここで中心になるのは「性同一性障害特例法」です。
この法律により戸籍を変えることが可能となりました。
戸籍を変えることで当然行政上の扱いにもメリットが出てきます。
ただ、これまた先の医療上の処置含め要件が色々あり簡単にできるものではありません。
処置に健康保険が使えない以上、お金がないことが原因で苦しい思いを持たれている方も多いのではないかと思います。


最後は職場でのお話です。
これについては想像していた以上に職場全体として答えを用意すべきことが多く驚きました。
当然といえば当然ですが「接客業ならどうするの?」「トイレはどうするの?」「同僚はどう接するべき?」などなど。。。
理想論はあるのですが、職場と当事者がWinWinの関係になるにはしっかり他項目にわたり考えておくべきかなとも考えます。


というわけで勉強会の内容を簡単にまとめてみました。
硬い文面になってしまいましたが一言で言うと

「本来の自分として接してもらおうとするだけで、ここまでの苦労がまだまだ必要!」

ということです。
そもそも、性同一性「障害」って考えが先進国の中では日本が唯一とのことでした。。。


たまたまですが勉強会の前にラジオでLGBTQについてのお話を聴くことがありました。
先に書いたとおり本来の自分になるために知識、時間、お金の負担が必要です。
勉強会の講師役の方は努力により乗り切られている様子でした。
ラジオでは思春期のLGBTQについてのお話でした。
まだ若いので知識、時間、お金いずれもなく、とても過酷な状況といえます。

たとえば誰かが悪気なくいわゆるオネエ言葉で笑いを取って皆がどっと受ける。
実は笑っている中に取り返しつかないくらい傷ついている人がいるかも知れないんです。

でも考えるとLGBTQってのが特別なんではなくて、誰でも同じように配慮してほしいこと、
触れてほしくないことって、ひとつふたつ実はありますよね。

ダイバーシティと聞いて「人のための配慮」と緊張しがちですが合わせて「自分のための配慮」も
考えるとするするとイメージできるのかもしれません。



勉強会の後はお約束の懇親会!
会員の方がリーズナブルながら眺めの良い居酒屋を発見してくださり、あーだこーだ語らいました。
思わぬ穴場発見です!

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大阪勉強会月イチ定期で行っております。
会員以外の方も参加しておりますので、ご興味ある方はぜひお気軽にご参加ください。

以上、報告は大阪会員の木ノ下でした!

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2019年05月10日

4月の東京勉強会「コンサルティングってなんだろう?」

4月27日の東京勉強会は、フリーランス育成コーチの小野圭祐さんにお話ししていただきました。
小野圭祐さんの記事はこちら⇒クリック

お話しはコンサルの一般論で終わらずに、
”社労士としての”コンサル力を磨くことにフォーカスしてくださり、それが嬉しかったです。

スライド1枚ごとに、問い(タイトル)と小野さんご自身の回答があり、
(例えば、「コンサルティング力を磨く」に対しては「お客様のことを徹底的に考える」など。)
シンプルな見せ方がいいなあ、真似したいな、なんてこともと思いつつ、自己点検しながら聞き入っていました。
※小野さんは、今日は聴衆である私たちのことを”徹底的に考え”てくれたんですねわーい(嬉しい顔)

また、勉強会後半に懇親会にと、個別の質問をフランクに受けてくださり惜しみなく返していただいたことに感動もうやだ〜(悲しい顔)
濃い時間にしていただき感謝です。

今の自分にはとても小野さんのようなコンサル/セミナーはできないなとつくづく思い、
一方で自分の身の丈にちょっと背伸びして、コンサルの要素は磨いていきたいと思いました。

また第2弾をぜひ!お願いいたします。

記事担当はN.Oでした。

写真を撮り忘れたので、小野圭祐さんのブログ(note)からお借りしましたカメラ
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子供のころからとっても子供好きで今も子供大好きな二児の父という小野圭祐さんハートたち(複数ハート)

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