2011年10月21日

その整理解雇は必要ですか?

最近整理解雇の相談も増えています。
「経営が厳しいのでやめてほしい」

ある日突然上司に呼ばれてそういわれたらドキドキして思わず「はいわかりました」と言ってしまいがちですが、ちょっと待って手(パー)

その解雇、本当に必要ですか?

整理解雇を行うには、4つの要件が必要です。
1人員整理の必要性。

つまり、本当に人を切らなければならないほど切羽詰まっているのか?
整理解雇と言っておいて採用の面接をしていた会社もあります。矛盾していますよね。

2解雇回避努力義務の履行。

つまり、人を切るなんていう最終手段になる前に、努力をしているかどうかです。
整理解雇と言いながら社員旅行をしていたなんていう会社もあります。これでは努力しているとは言えませんね。

3人選の合理性。

整理解雇のメンバーに入った理由は正当なものですか?
学生だからとか、旦那がいるとか、そんな理由は合理性はありません。
なぜ自分が選ばれたのか尋ねましょう。

4手順の妥当性。

解雇をするということを易々と行ってはいけません。その人の生活や人生がかかっているんです。
それなのに、説明、協議、納得なしに実施されていませんか?
きちんとした手続きがなされていない場合は、解雇は無効となることもあります。


もし、整理解雇と言われた方、上の4要件に該当しているかどうか確認してみましょう。
おかしい!と思われた方は、労働者を守る会にご相談ください。

NPO法人労働者を守る会ホームページ

労働者を守る会

posted by 労働者を守る会 at 10:15| 解雇・退職勧奨

2011年10月19日

突然解雇を言い渡されたときに気をつけること

ある日突然上司に呼ばれ「非常に申し訳ないが経営が厳しいので辞めてもらいたい」などと言われたときに気をつけることと書きます。

1.「わかりました」と言わない。「納得できない」「辞めたくない」の意思表示をすること。のちに闘うことになったときに重要になってきます。
2.解雇通知書は必ずもらうこと。「ください」と口頭でも良いですが、くれない場合は書面で請求しましょう。通知書は「会社都合で退職した」という重要な証明になります。
3.退職届or退職願を書けと言われる場合がありますが、書いてはいけません。書くと自己都合退職になってしまいます。
4.退職日を自分で決めろと言われることがありますが、解雇ですので会社が決めるものです、自ら言わないこと。解雇というのは会社が一方的に契約を切ることですので、自分で決めろという概念がおかしいのです。
5.解雇を言い渡されると翌日から出勤する気がなくなりますが、絶対に休まず遅刻せず出勤しましょう。こちらに落ち度を作らないこと。
6.相手はその面接を録音している可能性があります。下手に発言しないこと。また、余裕がればこちらも録音するとよいでしょう。

と書きましたが、突然のことでドキドキしてそれどころではないと思います。
その場合は、とにかく自分からは何も言わず、また「わかりました」とも言わないこと。
「ここでは答えられないので後日」と言っておき、専門家に相談するのがよいでしょう。
自分の判断で発言してしまうのは危険です。

不安なことや疑問がありましたら、労働者を守る会にご相談ください。

NPO法人労働者を守る会ホームページ

労働者を守る会

posted by 労働者を守る会 at 17:19| 解雇・退職勧奨

2011年10月17日

ブラック企業で働いていると

ブラック企業で働いている方からの相談は、賃金や契約など法律面のことも多いですが、話をしているうちに、職場の雰囲気が非常に良くないという内容になることが多いです。

ブラック企業の職場はすさんでいますもうやだ〜(悲しい顔)

そりゃあ、残業代が出ないのに深夜まで働いたり、休みがなかったりしたら、どんな人でも気持ちがどんどん暗くなります。
毎日嫌なことばかりで、発散するところや時間がなく、ストレスはどんどん溜まります。

そうすると、職場では、仲間の悪口、足の引っ張り合い、しまいには挨拶もなく、職場そのものがイライラした雰囲気に。
会社が嫌いで社長が嫌い、そんな会社で気持ちよく働けるわけがありません。

ここまでブラックな雰囲気になってしまった会社で働いている方はどうすればよいのでしょう?


転職すれば〜?
と言ってしまうのは簡単ですが、それでは答えになっていませんふらふら


その職場でやっていかなければならないのであれば、まずは誰か一人味方を作りましょう。
ん?誰もいない?

職場では全員が敵に見えてしまうような雰囲気でしょう。
でも、ひとりひとりは職場を離れるといい奴かもしれません。
ちょっと勇気を出して、サシで飲みに行くのを誘ってみたりビール


結局、イライラしている職場のみんなも、同じなんですよ。
この職場がいいなんて思っていない。

職場の行事が減ってしまった今、自分から誘うということも必要なのです。

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posted by 労働者を守る会 at 01:00| ブラック企業

2011年10月12日

トイレ制限!?

※この記事は被害者Aさんの許可を得て書いております。

タイトルにあるように、トイレの回数や時間を制限するというイジメがありました。

様々なイジメの相談を受けていますが、トイレの制限は初めて聞きました!

人間の生理現象を制限するなんて、イジメの中でもかなり悪質です。

そんなイジメが起きていた会社は、日本債権回収株式会社です。


事件の流れは、こうです。

紹介予定派遣から日本債権回収株式会社に直接雇用される際に、試用期間を設定されたAさんは、「おかしいのでは」と会社に対して言ったところ、嫌がらせが始まりました。
契約期間の短縮、異動、トイレ制限、そして、正当な理由のない契約終了を言い渡されました。


紹介予定派遣という制度は、派遣期間が試用期間であるという意味合いがあるので、その後の直接雇用の際に試用期間を設定するというのはおかしな話です。


もっとおかしいのは、それについて意見を述べると嫌がらせが始まり、最終的には解雇(契約終了)された点ですむかっ(怒り)


現在、Aさんは会社に対して団体交渉を行い、雇い止めの撤回および謝罪を求めています。


泣き寝入りせずに闘っているAさんを応援しますパンチ
がんばれパンチ

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posted by 労働者を守る会 at 02:35| いじめ・パワハラ